2011-11-02 [長年日記]
_ Windowsで #JRuby を始めたい方向けまとめ 2011年秋版 (タイトルパクリ)
普通のRubyに関しては、Rubyを始めたい方向けまとめ(2011年秋版) - 223 Softwareをどうぞ。この記事は、Windows上でJRubyを用いた開発作業を強いられる環境にいる人達へ、手助けになればと思い記載しております。
これを読んで面倒と思ったり、よくわからない方は、おとなしくWindowsを捨ててRVMが動作する環境を用意しましょう。
まずJRubyとJDKを取得・解凍
- JRuby本体
- http://jruby.org/ から最新版を取得して解凍
- JDK
- http://www.oracle.com/technetwork/java/javase/downloads/index.html から最新版(でいいでしょう)を取得して解凍
JDK等がよく分からない人は、jruby.org から jre付の圧縮ファイルを取得しましょう。目印としてexe+jre という形で記載されています。
動作させてみましょう。
恒例のワンライナーHello Worldです。
set JAVA_HOME=C:\jdk # JDK解凍先 set PATH=C:\jruby-bin-1.6.5\bin;%PATH% # JRuby解凍先\bin jruby.exe --version jruby.exe -e "puts 'Hello World'"
MatzRubyに無いものとしては*1-Sオプションを使うと、JRubyのbinディレクトリ(上記例だと C:\jruby-bin-1.6.5\bin)にあるコマンドが使用されます。以下サンプルです。
jruby -S jirb # C:\jruby-bin-1.6.5\bin\jirb.batが実行される jruby -S gem list # C:\jruby-bin-1.6.5\bin\gem.batが実行される jruby -S rake -T # C:\jruby-bin-1.6.5\bin\rake.batが実行される # こんな使い方です jruby -S gem install rspec jruby -S rspec path_to_specs/hogehoge_spec.rb
Swingで動作するjirbが付属しています
1.6.5を覗いてみたら jirb_swing.bat なるものが存在していました。 起動すると、コンソールが立ち上がります。Tabでメソッド補完候補まで表示してくれます。これすごい。
環境を整えましょう
ここからはお好みに合わせて。
ターミナルソフト
DOSプロンプトにこだわる必要はありません。楽できるものを選びましょう。少しくらい設定したり好みに仕立て上げる時間をかけましょう。
- 色付きirb(JRubyだとjirb)を使いたい場合
pik
各種ターミナルやDOSプロンプト内で簡単にRubyを切り替えて利用できます。RVMのWindows版と思ってください。もちろんJRubyも登録可能です。
- NYAOSから利用する場合は以下を参照してください。
IDE
NetBeansが無難と思われます。7.0.1で試してみました。
- NetBeans からインストーラをダウンロードして、インストール
- プラグイン設定の画面にて、Ruby で検索
- Ruby and Railsプラグインが見つかるのでインストール
- 再起動
- メニューから [ツール]-[Rubyプラットフォーム]を選択
- [プラットフォームを追加]を押す
- C:\jruby-bin-1.6.5\bin\jruby.exeを選択
- プロジェクトを作成して、テストコードを書きながらRubyコードを書き、JRubyインタプリタで動かす
まとめ
Windowsでは何かと不自由ですが、この記事を参考にとっつきにくさは変わるかなぁとは思います*2。情報源としては twitterのハッシュタグ #JRuby 、日本JRubyユーザ会、あとは本家からのリンクにあるページをたどると良いと思います。
- http://twitter.com/#!/search/%23JRuby
- https://groups.google.com/group/jruby-users-jp
- http://www.jruby.org/blogs
- https://github.com/jruby/jruby/wiki *3
ではみなさん、快適とは言いがたいかもしれませんが、Windowsでの精一杯のJRuby開発を!